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ドッグフード初心者のために

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どのドッグフードが危険で、どのドッグフードが安全なのか。
飼い主としては、購入する前に事前に調査しておきたいものです。
しかしながら、フードの種類が多すぎるのと、成分表に記載されている内容が専門的な単語すぎてよくわかりません。
そこで今回は、ドッグフードの中に含まれる成分の中でも代表的な「酸化防止剤」についてみなさんにご紹介します。

フードの保存期間を伸ばしてくれる「酸化防止剤」

酸化防止剤をフードの中に混ぜておくと、フードの酸化を防ぐことができるだけではなく、カビの繁殖を抑止する効果があります。
どのメーカーのドッグフードにも油分が多く含まれているため、酸化防止剤は必ずといって良いほど使われています。
酸化防止剤は犬にとって特別に負担になるということではありません。

では、酸化防止剤の何が問題なのでしょうか? 実は、酸化防止剤にも沢山の種類が有り、安全なものばかりではありません。
フードによっては、危険度の高い酸化防止剤が使われている場合があるからです。

エトキシシン

ドッグフードへの利用が認められている酸化防止剤ですが、実はこの薬、人間の食材に対しての利用は認められていません。
エトキシシンの酸化防止機能は強力なので、多く摂取し過ぎるとガンを発症する可能性が高くなるという研究結果があります。
当然ながら、同じ哺乳類とはいえ、人間と犬との体質は全く異なります。
人間に害があるからと言って、犬にも害になるとは限りません。
しかしながら、人よりも小さな体の犬ですので、人よりも少量でガンの可能性が高くなっていしまいます。
実は、このエトキシシン、ベトナム戦争で枯葉剤の酸化防止剤として活用されている歴史が有ります。
酸化防止剤としての高性能な効果を裏付ける歴史では有りますが、大切な愛犬に与えるには不安です。

ブチルヒドロキシアミソール

ブチルヒドロキシアミソール、略してBHAと呼びます。
このBHAも非常に優秀な酸化防止剤として活用されており、ガソリンの酸化防止剤として有名です。
酸化防止剤として優秀ではありますが、BHAを多く摂取してしまうと、歩行障害になる可能性があります。

歩行障害について、マウスによる実験結果が発表されているのですが、その結果

・与えた後、数分で歩行障害となり死亡したケースがある
・発癌確率が高くなり、特に膀胱癌や甲状腺癌の危険性がある

という特徴が見られるとのことです。
こちらも少量で効果的な酸化防止剤ですが、愛犬に与えるには不安になるものです。

ドッグフードに利用されている酸化防止剤の全てが悪いわけではありません。
もちろん、全てのドッグフードメーカーが利益優先で粗悪な材料を使っているわけでもありません。
しかしながら、残念ではありますが、「安かろう悪かろう」な精神でフードを作っているメーカーがあることも事実です。
そんな粗悪なフードを作るメーカーの商品を愛犬に与えないためにも、日頃から飼い主としての知識水準を高めておきましょう。